痛ましいほど楽園

言いたいことはありません

この先にパノラマ

 

今日は誕生日でした。

23歳になりました。

 

昨日の夜は、(バースデーとはまったく関係なく)しこたま飲んで帰った。

3軒めからは記憶がない。

朝起きたらひどい二日酔いで、コンタクトを入れたまま寝てたから目も真っ赤。

鏡を見たら、化粧をしたまま寝たからか、ひどく老けて疲れた女が映っていて、あまりに「23歳の幕開け」にふさわしい朝で、笑ってしまった。

それでもバイトに行かなきゃいけないから急いでポカリをがぶ飲みしてシャワーを浴びて電車に乗った。

午前中はひどい頭痛で、使い物にならなかった。

 

昼は、昨日一緒に3軒はしごした人と麻婆豆腐を食べに行った。

二日酔いでよく昼飯なんか食べられるな、と思ったけれど、行ってみたら結構お腹が空いていたことに気づく。

食べたら元気になってきて、午後もポカリを飲みながら働いた。

 

午後、取引先からのメールに

「追伸

本日お誕生日、、でしたよね、、?

明日、、、でしたっけ、、、いや今日だと思ったのですが、、」

と書いてあって、嬉しかった。

3週間前の会食でちょっと話題に出した気もするけれど、まさか覚えているなんて。

「確信はないけどとりあえず聞いてみよう」という律儀さも良い。

私だったら「違ってたら逆に失礼だしな〜。確信ないし触れんとこ!」と思っていただろう。

 

返信で、今日だと伝えたら、仕事の用件とは別にもう一通、「誕生日おめでとうございます」という旨のメールが届いた。

律儀な人は最高だから私も律儀な人になりたい。

 

 

そんなこんなで、23歳になった。

別にフラッシュモブとかケーキとかないけど、いい日だったなあと思う。

寝不足二日酔いスタートの一日でも、誕生日ってだけでちょっとしたドラマのように思える。

まったく劇的でないことを劇的にまなざすこと、本当にこれだけで、何の不足もない。

いい日だった。